« めぞん一刻 | トップページ | 久々にアニメを大量に観た »

2012年6月22日 (金)

時計

生まれて初めて宝石店に行ってみました。中古時計を探すのに疲れたのと、目当ての時計を手に入れるまでに別の欲しかった時計を注文しようと考えたゆえです。

店内はまさに異空間。480円の文庫本を買うのに三時間も四時間もうんうんと唸っている自分が入っていけないような雰囲気がそこに形成されていました。店内に入るや否や、満面の笑みを浮かべた店員さんは僕のような下等な人間を見て「何をお探しですか」といきなりおっしゃられる。洋服屋だって、二分か三分は様子を見てくれるのに、速攻です。速攻で殺しに来た。

その問いかけに対して「オメガかロレックスですかね」と華麗に返答でもすれば幾分か格好が良いのかも知れませんが、そんな高いの買えないし。かと言って「2万円のセイコーのクォーツを」なんて”本音”を語った日にはオメガのスピードマスターで撲殺されかねない(グランドセイコーじゃないセイコーの時計が大好き)。入店してわずか10秒で追い詰められる僕がいます。

しかしそこはやはりプロ。僕の動揺を知ってか知らずか、ニッコリと——まるで怯える猫を見つめる少女のような笑顔で(まあ、相手はおっさんですけど)、僕を椅子に座らせ、鮮やかに寸分の隙もなくアイスコーヒーをいれてくれました。そしてそのアイスコーヒーがなかなかおいしかったことから、僕もようやく落ち着きを取り戻すことができました。

正直言って、最近人と話していないので、コミュニケーションに欠落があったことは事実なのですが、それでも諦めずに宝石屋さんは相手をしてくれました。「え? 三十超えてるんですか? 全然見えない!」という10人に9人は言ってくれるお世辞に対して最近素直に「ありがとうございます」と言えるようになったのは成長した証でしょうか。お世辞は素直に受ける。これが円滑なコミュニケーションの第一歩だと思います。多分。

僕はある目当ての高級時計があって、それを買う前にまず第一段階として20万円程度の時計を買ってみようと考えていました。そこで、今回、その20万円ほどの時計を注文したのですが、後日、残念な事に、人気商品過ぎて、入手が難しいとの連絡を頂きました。しょんぼりとしてしまいました。

その結果を受けて僕は考えました。結局のところ、20万の時計を買ったところでオーバーホールなどを考えれば維持費は結構かかってしまう(マイナーなブランドなのでオーバーホール代が結構かかるらしい)。ならばもういっそのこと、最初から目当ての高級時計を買っちゃった方が良いのでは無いか? 妥協して20万の時計を買ってから、悶々とお目当ての時計について思いを馳せるのはあほらしいのではないか。僕はもう十分に悶々とした人生を送っているではないか。これ以上悶々としてどうする。ここ半年間の残業地獄で貯めた金を全て時計につぎ込むのも悪くは無い選択肢ではないのか!

ということで、妥協して買おうと思っていた時計が買えなかったせいで何かが吹っ切れまして、僕は今、壮絶な無駄遣いへの道へ歩もうとしています……が、今週末は小説を書きます。いま、仕事や人生におけるストレスがマッハなので、小説が凄い事になってます。

|

« めぞん一刻 | トップページ | 久々にアニメを大量に観た »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 時計:

« めぞん一刻 | トップページ | 久々にアニメを大量に観た »